インタビュー

ホストの足跡「望月冬夜」

人気ホストやこれから間違いなくバズるホストの半生を紹介する人気企画では、見た目だけじゃない彼らの本質が見られるんです。今月も2人のこれまでの経緯をたっぷりと堪能してください

恩義のあるIONさんに1日でも早く恩返しを

僕が物心ついた頃には両親は離婚していて、母が姉と僕を女手一つでここまで育ててくれました。そんな感謝の気持ちを持ったのは大人になった時で、中学はそこそこですが荒れていて迷惑をかけてしまっていました。地元が千葉の田舎なので、周りにはヤンキーしかいなかったのが原因でしょうね(笑)。そんな生活を脱却したいと常々思っていて、高校に進学したら、朝の満員電車で痴漢から女の子を助けて恋愛が始まるようなマンガみたいな物語を夢見ていたのですが、実際は田舎すぎて、朝のラッシュ時でも余裕で座れるし、学校もつまらなくて1週間で見切りをつけて辞めることに。余談ですが、その時の制服は、いまも学生イベントのときに使っています(笑)。

学校を辞めてからはバイトをしながらオンラインゲームのコール オブ デューティにどハマリ。ほとんど部屋から出ずにゲームに没頭し、パソコンを自分で組み上げるだけでなく、その界隈では有名なプレイヤーになっていました。さらにそのゲームによって、稼ぐことも出来てしまったので、余計に家から出ることはなくなってしまったのです。そんな生活が2年ほど続いていた頃、ネット上の知り合いの女の子から「ホストをやったら」と何気ない一言が。そこから何となくホストが気になり始め、姉の持っていたマンガを読んで、すっかりその気になってしまいました。

初めてのヘルプのお客様が叔母って(笑)

形から入る僕は、地元ではなく最初から本場である歌舞伎町へ(笑)。初めてのホストは朝ホスでした。親から大反対されていて、家から通うならという条件で承諾してもらったので、朝以外に選択肢がなかったんですよね。家から2時間以上かけて通うホストは想像以上にキツく、しかも初めてもらった給料が3万円。定期が4万円だったので、いきなり赤字でした。その店は1ヶ月で辞めてしまったのですが、次は1部でしっかり基礎を学ぼうと、親の反対を押し切って寮に入って再スタート。そのお店で初めてヘルプにつけさせてもらったお客様が実は叔母だったのは、さすがにビックリしましたが(笑)、そこで3年ほど楽しく働かせていただきました。いろいろあってそのお店は閉店してしまい、今後をどうしようか悩んでいるときに、その叔母から連絡があってALPHABETのIONさんを紹介してもらったんです。

IONさんは初対面にも関わらず親身になって話を聞いてくれただけでなく、悩み事も解決してくれました。IONさんの人柄もそうですが、ALPHABETの皆さんもとても良い人が多く、お店の雰囲気もかなり良かったので、悩むことなく入店を決め、昨年11月からお世話になっています。お店はそこまで大きくはないけど、この環境であれば、自分はもっと上に上がれると確信していますし、何よりもIONさんに1日でも早く恩返しができるように売れるように頑張るだけです。

これも余談ですが、IONさんを紹介してもらった時に、叔母に呼び出されたのが2丁目のBARでした。そこにIONさんがすぐに来てくれたのですが、IONさんって初対面でも距離をガンガンに詰めてくるんですよね。だから、場所のせいもあって、初めはゲイバーのママが来たと思ったのはここだけの話です(笑)。

TOYA HISTORY

16歳〜 高校を1週間で退学
引きこもってゲーマーに
19歳〜 朝ホストデビュー
21歳〜 大手グループに入店
25歳〜 閉店により退店
26歳〜 ALPHABETで大躍進(予定)

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